2009.10.07公開 (2009.10.07更新)

初心者のための「SSD」講座。HDDとSSDの違いを教えて!【第2回】「プチフリーズ」に「性能低下」 SSD導入前に知っておきたいこと(3/3)

情報(2)【SSDでも継続使用による性能低下が起こる??】

SDDには「書き換え寿命」(⇒第1回を参照)が存在するため、SSDの寿命を縮めることになるデフラグを行うべきではない、というのが定説です。しかし、SSDでも長期利用によるデータ処理速度のパフォーマンス低下が起こるとの見方も出てきました。ここではパフォーマンス低下の原因と対策方法をご紹介します。

【容疑者】「空き領域の断片化」がパフォーマンス低下の原因?

SSDでは、HDDと違い物理的な部分(ディスク、アーム、ヘッド等)とそれに由来する動作(サーチタイム、シークタイム)が無いため、ファイルが断片化しても読み込み速度には大きな影響は出ません。そのため断片化を解消するデフラグは必要がなく、デフラグを行うとSSDの固有の性質である書き換え制限により寿命が縮まってしまうので行わない方が良いとされていました。

しかし、ファイルが断片化しても読み込み速度には影響が出ないのならば、なぜ性能低下が起こるのでしょうか?その原因として考えられているのが「空き領域の断片化」です。

「空き領域の断片化」すると、書き込み速度が低下します。それはSSDの書き込みの際の動作に関係しています。SSDは、「ページ」と呼ばれる単位(8~32KB程度)で書き込みを行います。例えば16KBのファイルを書き込む場合、16KB分の連続した空き領域があれば1ページ分の書き込みになります。しかし、もし空き領域が断片化していることが原因で、8KBずつ2回に分けて書き込むことになった場合には、2ページ分の書き込みが行われます。さらに、そのデータを書き換える場合、上で紹介したプチフリーズの原因と見られる書き換え処理が各ブロックで行われます。このように、空き領域が断片化することにより、ファイル書き込み時に無駄が増えることでパフォーマンスが低下してしまいます。

対処方法 「空き領域の断片化を解消できるツールが効果的」

空き領域の断片化を解消するためのツールはデフラグソフトです。「Diskeeper 2009 with HYPERFAST」のようにSSDに適した最適化ツールもありますが、空き領域の断片化を解消できる既存デフラグソフトを利用することも有効です。空き領域をデフラグするほうが、空き領域の断片化を放置しておくことで無駄な書き込みを発生させるよりも、結果的にSSDの寿命を長く保つことに繋がるとの見方もあります。

  • 空き領域のデフラグに対応したツール

    ソフト名 作成者 概要 情報(リンク)
    Diskeeper 2009 with HYPERFAST 相栄電器株式会社 独自技術で空き領域の断片化を防ぎつつ書き込みを効率化することにより、SSDのデータ処理のパフォーマンスを向上します。また、書き込み処理を最適化することにより、不要な書き込み処理を減らすことで、通常利用時よりもSSDの寿命を延ばすことも可能。
    Deflaggler Piriform Ltd.

    フリーソフト。空き領域のみのデフラグが可能なので、SSDにも利用できる。海外製ソフトだが日本語化も可能。

総括

SSDはまだまだ新しい記憶媒体です。不明な点も多く、プチフリーズや性能低下など思わぬ問題に直面する可能性があります。そういったトラブルを回避したいならば容量も多く、価格も安価で動作も高速化している最新のHDDを利用するほうが安心です。
しかし、最新の記憶媒体であるSSDは高速な処理速度や静かな動作音、耐衝撃性の強さ、消費電力の少なさなど、HDDに比べ多くの利点を備えています。ご興味を持った方は是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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