2009.03.02公開 (2009.03.02更新)

故障HDDを「ニコイチ」で復活する方法(1/2)

ハードディスクが故障する原因

パソコンを使っていて一番困るのは、ハードディスクの障害だろう。CPUやメモリなどのトラブルなら、問題のある部品を交換するだけで解決する。しかし、情報が書き込まれているハードディスクの場合、一番復活させたいのは、ハードディスクそのものではなく、中にあるデータだ。新しいハードディスクに交換したところで、保存されていたデータは戻ってこない。

企業の場合、ハードディスクなどのストレージに障害が起きたとき、業務を継続できるようにバックアップ体制が整えられている。週末にフルバックアップをとり、ウイークデーは、その増分のバックアップだけをとるといった運用を行っている企業は多い。しかし、プライベートで活用しているパソコンで、そこまでバックアップを行っているユーザーはまだまだ少数派だ。そして、ある日突然ハードディスクトラブルに見舞われ、大切なデータを一気に失って後悔することになるのだ。

ハードディスクは、パソコンの中でも最も壊れやすいパーツの1つだ。それは、ハードディスクの機構そのものに起因している。  ハードディスクの中には、磁性体を塗布した「プラッタ」と呼ばれるディスクがあり、スピンドルモーターでそれを高速回転させている。一般的なハードディスクだと、1分間に5400回転や7200回転するものが多いが、1分間に1万5000回転するハードディスクもある。このモーターやベアリングに障害が起きただけでも、ディスクに書き込まれたデータを読み取れなくなる。

また、ハードディスクはプラッタの上を磁気ヘッドが平行移動し、高速でランダムアクセスする構造となっているため、プラッタとヘッドとの距離はわずか10ナノメートル(1ミリメートルの10万分の1ほどの距離)だ。衝撃を受けると、ヘッドがプラッタに接触し、プラッタにキズをつけてしまうことになる。キズが付いた部分に書き込まれていたデータは、当然読み出せなくなる。ちょっとしたキズも、ハードディスクにとっては命取りになるのだ。

上記のような原因でハードディスクがクラッシュした場合、そこに保存されていたデータを救う手だては非常に少ない。HDD修復を行っている業者に持ち込んでも、すべて復旧するとは限らないのだ。


HDDのプラッタ(写真ではプラッタが反射により青っぽくなっている)

プラッタなどのハードウェアは無傷でも、ハードディスクに障害が起きることもある。その多くは、コントローラーに起因した障害によるものだ。コントローラーは、モーターやヘッドの制御を行っており、ハードディスクの頭脳と呼べる部分。このコントローラーに何らかの障害が起きた場合でも、ハードディスクはその機能を果たさなくなる。
しかし、ハードウェアの障害と比べると、こういったトラブルはさほど深刻ではない。この場合、コントローラーを新しく「交換」すれば、ハードディスクに保存されている情報に再びアクセスできるようになる可能性が非常に高いからだ。

今回は、コントローラーの交換によるハードディスクの復旧方法について説明する。ただし、この方法はメーカーの保証が受けられない上、すべて自己責任となるということ、さらに、これはハードディスクの復旧を約束するモノではなく、最悪ハードウェアの障害を悪化させることも十分あり得るということを、ご承知いただきたい。


コントローラー部分

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